水草レイアウトに必見!
石と石を接着する液状接着剤・補助材の使い方
目次
- 1.水草レイアウト用の液状接着剤・補助材の使い方
- 2.石と石を接着し、石組レイアウトの表現幅を広げる
- 3.大きい流木同士を接着する
- 4.浮きやすい流木に重しの石を接着する
- 5.接着箇所の剥がし方
- 6.液状接着剤・補助材のラインナップ
1.水草レイアウト用の液状接着剤・補助材の使い方
1-1.主な用途
液状接着剤とその補助材は、流木同士や石同士などを接着する際に使用します。レイアウトが崩れないように固定するだけでなく、接着剤を使用することで、 石を積みあげたレイアウトや流木と石の接着なども可能になります。また、石の傾け方を強くしたり、奇抜な流木同士を組み合わせたりと、表現の幅や自由度が大幅に広がります。
1-2.準備と注意点
液状接着剤は、補助材を使って接着する際、硬化と共に発熱が起こり白煙が生じます。作業の際は火気の近くでの使用を避け、充分に換気をおこない、必要に応じてマスクをご使用ください。
また皮膚への付着を防ぐため、手袋や指サックの使用をおすすめします。手袋を使用する場合は、ゴム製などの染み込みのない手袋をご用意ください。
1-3.動画でも使い方を紹介
液状接着剤とその補助材を使った接着方法を動画で解説しています。
実際の接着の様子や接着のバリエーションが見て分かるので、イメージがしやすくなるはずです!
2.石と石を接着し、石組レイアウトの表現幅を広げる
レイアウトする際は、あらかじめどのような配置にするかを考えて置いてみて、その後、水槽内で石を1つずつ接着して組んでいきます。接着して固定されることで、レイアウト作成中に崩れて失敗することが減り、負担なく作業を進行できます。完成した後、水槽を維持していく際も、コケ掃除などで崩れる心配がなく安心です。
ただ接着剤の一番の魅力と言えば、石組の表現幅や自由度が大幅に広がることです。これまで、物理的に難しかった配置の仕方ができるだけでなく、サイズが小さ過ぎて魅力に欠ける模様の石同士でも、接着することによって一つの大きな石のように表現できます。このように、様々な石を接着することによって「魅せる」ことができるようになります。
また細かい石を積み上げて石垣のようにしたり、橋のような建造物風のものも作成できます。平たい石は積み上げて段々にすることも可能ですし、石を立て固定して山麓のようにしたり、複雑な形状のレイアウトが可能になります。
2-1.接着したレイアウト例
木化石を積みあげたレイアウト。
石の表面の模様を見てどこを正面に向けるべきか、
また光の当たり方を考えて、影のできる場所、明と暗を意図的に作りながら組み立てられています。
一段一段の土留めが石を接着して作られていて、また奥行きを表現するために頂きの石は小さくなっています。
こちらも木化石を使ったレイアウト。
石を配置する際に、手前に少し傾けるように置かれていて、石の平たい上面が正面からでも見えるようになっています。そうすることで石の手前側に影ができます。これが明と暗を作り出しやすい配置の仕方、ポイントです。
こんな石垣もつくることができます
たとえば、小さめの石を細かく積んで石垣みたいにすることもできます。このとき、石と石の間には隙間ができやすくなりますが、細かい石の破片などを詰めて接着し、隙間を埋めるようにすると、石の壁として土留めの役割を果たすこともできます。
隙間埋めの場合、小さな隙間であれば補助材は使用せず、石の破片を詰めて直接液状接着剤をかけるだけで接着が可能な場合もあります。
2-2.小さい石を挟んで強度をアップ
石と石の隙間が大きい場合や、負荷がかかりやすい接着の場合は、間に小石をはさんで接着することで強度を補強します。
石の間にはさむ小石や石の破片は、石を割るときにできるものを集めれば、何かと重宝します。
欲しいサイズより大きめの石しかない場合などに、石を割って使いますが、その際に出る小石なども無駄にはなりません。
石を割る際は、土嚢袋や箱の中などでおこなうようにし、割った欠片が周囲に飛び散らないようにすれば安全、かつ集めるのも早いです。
2-3.石の破片や砂を接着面に付けることでより自然に
接着面が目立たないようにするためにできることとして、基本はなるべく背面側から接着をおこなうようにします。
接着面が、レイアウトの正面から見える位置にくると目立ちやすくなるので、接着する前に正面から見て確かめながら接着点を決めていきましょう。
どうしても接着面が正面側に来てしまう場合などに、接着箇所を目立ちにくくさせるには、細かい石の破片や砂利などを接着面に付着させると自然に見せることができます。
この時、色々なサイズの石の破片や欠片がたくさんあるとなにかと活躍します。
3.大きい流木同士を接着する
単体ではレイアウトに使いにくい形の太い流木なども、石と同様の接着方法で組み合わせれば、お好みの形状にすることができます。 太目の枝流木を接着させて、新たな方向へ枝を付け足すことはもちろん、株のような大きな流木を一度ばらして、あらためて組み上げていく方法も。 この方法を使えば、1つの素材から生み出されるレイアウトは1度きりではなく、ばらしたり組み合わせたりして2度3度と楽しめるようになります。

4.浮きやすい流木に重しの石を接着する
流木を石に接着すれば、浮きあがりを防止することができます。数週間水に浸けなければ沈まないような流木でも、重さのある石に接着しておけば、すぐにレイアウト作成に使用できて便利です。途中から浮きあがってくる心配もなくなってストレスを軽減でき、使ってみると価値を実感できる方法です。
重しとなる石の部分は、底床のソイルや砂利に埋めたり、水草を植えたり、コケを接着したりして、隠すこともできます。

5.接着箇所の剥がし方
接着に失敗した場合でも、ノミ、金づちなどを使って接着点に力を加えれば接着を剥がすことが可能です。素材に補助材が付着したまま残ることがありますが、 これもラジオペンチなど道具を使って剥がしてしまえば多少跡は残っても再利用ができます。 素材の再利用は、同じ素材を使って全く新しいレイアウトを組むことができて経済的です。
6.液状接着剤・補助材のラインナップ
補助材 ベージュ系

薄い色の石や、木肌の色が薄い流木の接着にはベージュ系がおすすめです。
例えば、木化石の色の薄い部分、気孔石、テラリウムに使用する吸水石などの接着に。
→補助材の詳細は、カミハタWEBサイトへ
補助材 グレー系

黒っぽい石、青みのある石の接着にはグレー系がおすすめです。
たとえば青華石や石斧石などの接着に。
→補助材の詳細は、カミハタWEBサイトへ
補助材 モスグリーン系

濃い色の流木や石、そのほか何色が適しているか迷う場合はモスグリーン系がおすすめです。
わりとどの素材にも合いやすく自然なカラーで使いやすいのが特長。
→補助材の詳細は、カミハタWEBサイトへ