石の接着を使った水槽レイアウトの作り方!液状接着剤・補助材の使い方
水草水槽レイアウトは近年、技術の進歩と共に表現が豊かになっていると感じている方は多いと思います。中でも石を使った複雑な構造のレイアウトは圧巻で、どのように作られているのか想像がつかないレイアウトもあります。そんな憧れのレイアウトにできるだけ近づけられるよう、液状接着剤と補助材を使った石同士の接着方法を中心に石組レイアウト制作のノウハウをお伝えしていきます。
目次
- 1.石を使って水槽レイアウトの表現幅を広げる
- 2.液状接着剤・補助材を使った石の接着方法
- 3.石組レイアウトの事例
- 4.石を使った接着のテクニック
- 5.水槽レイアウトにおすすめの石と選び方
- 6.水槽に石を入れるときの注意点
- 7.液状接着剤・補助材のラインナップ
- 8.まとめ
1.石を使って水槽レイアウトの表現幅を広げる
2.液状接着剤・補助材を使った石の接着方法
まずは液状接着剤・補助材を使った石の接着方法を見ていきましょう。
2-1.基本的な石の接着方法
慣れないうちは、接着剤も補助材もたくさん使ってしまいがち。思うようにできないこともあるかもしれませんが、慣れると適切な使用量で、ポイントを押さえた接着が素早くできるようになります。最初は、接着箇所を多めにして、接着作業にどんどん慣れていくようにすると良いでしょう。
2-2.液状接着剤・補助材使用時の注意点
液状接着剤は、補助材を使って接着する際、硬化と共に発熱が起こり白煙が生じます。作業の際は火気の近くでの使用を避け、充分に換気をおこない、必要に応じてマスクをご使用ください。
また皮膚への付着を防ぐため、手袋や指サックの使用をおすすめします。手袋を使用する場合は、ゴム製などの染み込みのない手袋をご用意ください。
2-3.接着箇所の剥がし方
接着に失敗した場合でも、ノミ、金づちなどを使って接着点に力を加えれば接着を剥がすことが可能です。素材に補助材が付着したまま残ることがありますが、 これもラジオペンチなど道具を使って剥がしてしまえば多少跡は残っても再利用ができます。 素材の再利用は、同じ素材を使って全く新しいレイアウトを組むことができて経済的です。
2-4.【動画】液状接着剤・補助材の使い方
液状接着剤とその補助材を使った接着方法を動画で解説しています。
実際の接着の様子や接着のバリエーションが見て分かるので、イメージがしやすくなるはずです!
3.石組レイアウトの事例
では実際に接着剤を使用して作成した石組レイアウトの写真と共に、事例を見てみましょう。
3-1.木化石を使った水槽レイアウト
3-2.青華石を使った水槽レイアウト
3-3.幽玄石を使った水槽レイアウト
3-4.プチアクアの石を使った石垣の水槽レイアウト
4.石を使った接着のテクニック
石を組んでいく際に、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、より良いレイアウトにすることができます。
4-1.小さい石を挟んで強度をアップ
4-2.石の破片や砂を接着面に付けることでより自然に
4-3.石に浮きやすい流木を接着
石組レイアウトにポイントとして流木を配置することもあるでしょう。 流木は、特に細い枝など、浮きやすいものも多いですが、石に接着すれば浮きあがりを防止することができます。 数週間水に浸けなければ沈まないような流木でも、重さのある石に接着しておけば、すぐにレイアウト作成に使用できて便利です。 途中から浮きあがってくる心配もなくなってストレスを軽減でき、使ってみると価値を実感できる方法です。
重しとなる石の部分は、底床のソイルや砂利に埋めたり、水草を植えたり、コケを接着したりして、隠すこともできます。
5.水槽レイアウトにおすすめの石と選び方
水槽に使用できる石には多くの種類やサイズなどラインナップが豊富です。 特にサイズに関しては、水槽の大きさに合わせて選ぶ必要がありますし、色々なサイズを揃えたほうが奥行き感のあるレイアウトができるなど、幅が広がります。 まずは作成したいレイアウトのイメージを具体的にし、それに合うような石を、サイズ・色・種類など、それぞれの特性を参考にしながら選んでください。
5-1.アクアリウムロック
5-2.アクアリウムロック 大サイズ
5-3.アクアリウムロック 特大サイズ
5-4.アクアリウムロック レイアウトセット
5-5.プチアクアの石
6.水槽に石を入れるときの注意点
- ●水槽に入れる石はアクアリウム用の石を使用することをおすすめします。石によっては崩れやすいものなど水槽環境に適さない石もあるので注意しましょう。
- ●石の表面に細かな破片や汚れが付着している場合があります。そのまま使用すると、飼育水に濁りなどの影響が出る場合があるので、使用の前にブラシなどを用いて石の表面を洗浄し、1日以上浸けおきしましょう。
- ●石の多くは水質をアルカリ性に傾ける性質があります。急激に水質に影響するものではありませんが、使用の前に飼育する生き物の好む水質と石の性質を確認しましょう。また、飼育中は定期的にphなどの水質確認をおこなうようにすることが大切です。
- ●石を水槽に配置する際は、水槽を傷つけたり破損させたりしないよう注意してください。水槽に付属している専用のマットを敷くのがおすすめです。
7.液状接着剤・補助材のラインナップ
7-1.液状接着剤
7-2.補助材 ベージュ系
7-3.補助材 グレー系
7-4.補助材 モスグリーン系
8.まとめ
石組レイアウトは一見難しそうですが、接着技術を使うことによって表現の幅が大きく広がります。美しいレイアウトや重力に逆らったような石組の裏では、石を接着する技術が使われていることが多いようです。このページでは石同士の基本的な接着方法を始め、レイアウト例、細かいテクニックやおすすめの石の選び方をご紹介しました。