名前とのギャップが面白い デカイヘビ


 

デカイヘビ。名前に反して掌に乗るほど小さなヘビです。



デカイヘビとは?

デカイヘビ Storeria dekayi とは、アメリカ合衆国東部からカナダ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス(おそらくエルサルバドルにも)に分布する30pほどの小さなナミヘビ科(近年はユウダ科に分類されることもあります)のヘビで、 海外では“Brown snake”や“De Kay′s snake”と呼ばれています。デカイヘビ属には現在7亜種が存在するとされていますが、人目につかない小さなヘビなので、研究が進めば、新たな種や亜種が見つかるかも知れません。

デカイヘビは茶色から灰褐色の地色に黒いスポット模様が入り、鱗には強いキールがあります。頭部は比較的大きく、力強い顎筋力を持っています。 まだまだ生態などは不明な部分が多いものの、生後約2年で性成熟し、少なくとも7年ほど生きた記録があるそうです。

小型で無毒なデカイヘビは、危険を感じれば前半部を膨らませ、口を開けて威嚇し、総排泄腔から悪臭を放って撃退行動を取るものの、 野生下では鳥類やネズミ、時にはカエルや肉食性の昆虫等にも捕食されています。イメージ的には日本のヒバカリやタカチホヘビに近いものを感じますね。

名前の由来

デカイヘビの名前の由来ですが、属名の Storeria は動物学者David Humphreys Storer氏に献名されたものであり、 種小名の dekayi もニューヨーク州で初めて本種を採集した動物学者であるJames Ellsworth De Kay氏に献名されたものです。このユニークな名前は人名に由来するものでした。

 

頭部は分厚く、大きな眼を持っています。


飼育方法

飼育環境

地上性で、野生下では比較的湿った環境を好み、森林の倒木や植物の根の中に潜んでいるそうですが、自ら穴を掘ることはしないようです。また時には都市部のビルの隙間や公園などでも発見されることもあるそうです。

飼育下ではミズゴケや爬虫類専用マットなどを湿らせて敷き詰め、シェルター(隠れ家)を設置してやるとよいでしょう。サイズが小さいのでプラケースや小型水槽でも飼育できますが、脱走には充分に注意が必要です。

デカイヘビのエサ

デカイヘビは野外ではナメクジ、カタツムリ、ミミズ、ヤスデ、コガネムシの幼虫、白アリ、小型のサンショウウオなどを捕食しています。特にカタツムリは殻の中から軟体部を器用に取り出して捕食するそうです。 私の知る限り、飼育下ではミミズ、ナメクジ、イモムシ(ガの幼虫)を食べた個体がいました。様々なエサを与えて、好みを探すのも楽しいでしょう。



デカイヘビの流通について

デカイヘビは現地では珍しいヘビではありません。地域によっては普通種とされています。しかしながら、小型で人目につかないため、流通は変動的です。まさに『見つけたときが買い時』といえる珍蛇です。 一般的なペットスネークも素晴らしいのですが、こういった大自然が凝縮されたようなヘビを部屋の隅でひっそりと飼育するのも、面白いですね。


万人受けするタイプのヘビではありませんが、
興味深い種類ではあります。
 


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