衰えるところを知らないメダカ人気。人気の向上とともに、メダカたちの進化もまた、留まることを知りません。
急速なスピードでメダカたちは進化しています。今や日本全国で、生産のプロから愛好家まで多くのメダカフリークたちが
日々メダカと向き合い、オンリーワンのメダカを目指して育成に勤しんでいます。
私たち、神畑養魚株式会社でもまた、ブリーディング・販売を通じてメダカと向き合う毎日を過ごし、
メダカの様々な魅力を目にしてきました。
ただ、そのようなメダカの魅力というのは、なかなか公表される機会がなく、
多くの人の目に留まる機会もまたごくわずかなものになってしまっています。
この『こばなし』では、なかなか世に出ないけれども私たちを魅了して止まない、そしてちょっとマニアックな、
そんなメダカたちの側面をご紹介していこうと思っています。この『こばなし』が全国のメダカフリーク諸氏、
そしてメダカを全く知らない人たちにとって、メダカを深く知り、さらにメダカを極めてゆくきっかけとなることを願っています。
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2. 楊貴妃の深淵に迫る
2004年、かつて誰も目にしたことの無いようなメダカが世に現れた。その名は、楊貴妃。燃えるような朱赤色の体色が唯一無二の特長である。リリースされてから10年以上が経った今でもなお、赤系メダカの頂点に君臨し、人々を魅了し続けている。今回は、そんな楊貴妃の奥深さに迫ってみたい。
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3. 紅累代記
楊貴妃透明鱗メダカ、『紅(くれない)』。カミハタオリジナルメダカ作出の祖となったメダカである。今回は、紅から始まった数世代に渡る累代記をご紹介したいと思う。今後、メダカフリーク諸氏にとって、繁殖のヒントとなってくれれば幸いである。
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4. オーロラ幹之〜メダカ史に新たなページを刻む〜
2015年以降、メダカの表現型は非常に多岐に渡るようになった。楊貴妃メダカや幹之メダカなどの誕生に匹敵するほどの進化が起きたと言っても過言ではないだろう。その背景には、あるメダカの誕生が大きく関与している。今回は、そのメダカに焦点を当ててみる。
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5. ヒレ長メダカの魅力と進化の可能性に迫る
2013年、熊本県長洲町、福岡県大牟田市にて、革新的な進化を遂げたメダカが生み出された。その名は、松井ヒレ長メダカ。ヒレ長メダカの新たな歴史を作ったメダカである。今回は、このメダカの素晴らしさと、秘められた進化の可能性をお話ししようと思う。
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6. 天鳳累代記
カミハタオリジナルメダカ、『天鳳』。体外光とラメ光のまばゆい光を放ち、天を舞う鳳を思わせるその風貌。多くの魅力が詰まったメダカである。今回は、その魅力に焦点を当てつつ、作出に至るまでの累代記をお話ししたい。