塩水浴について
金魚、鯉、メダカなどは比較的塩分濃度に対する耐性が高く、飼育において、
ストレス緩和や魚病薬との併用を目的とし、広く塩水浴がおこなわれています。

金魚などの淡水魚は、体内より外部の水の方が塩分濃度が薄いため、細胞膜から水がどんどん体内に入ってきてしまいます。そこで、淡水魚はほとんど水は飲まず、エラから入ってくる水から酸素や塩分を吸収し、大量の薄い尿を排出して、体内の浸透圧を一定に保っています。 金魚などの体内の塩分濃度に近い0.5%程度の塩水に入れることにより、上記の浸透圧調整が楽になり、体力の消耗を減らすことができます。
水中に含まれる亜硝酸イオンが血中のヘモグロビンと結合すると、赤血球の酸素運搬が阻害され、魚は酸欠になります。塩に含まれる塩化物イオンは亜硝酸イオンが血中のヘモグロビンと結合するのを邪魔し、亜硝酸イオンによる魚の酸欠を防ぐことができます。
寄生虫やエラ病などの対処として、1%以上の高濃度にて塩水浴を行う方法があります。 しかしながら高濃度(金魚では0.8%以上)では魚体への負担が非常に大きいため、高濃度での塩水浴は数分程度のごく短時間にとどめる必要があります。
塩水浴にはメリットばかりでなくデメリットもあります。
- @ ろ過細菌が一時的に弱ってしまう
- A 水がアルカリ性に傾きやすいのでアンモニアの毒性が上がってしまう
- B 水草が枯れることがある
- C 塩分濃度を高いまま保っていると海水性の病気が発生することがある
- D 水の蒸発や水替えによって塩分濃度が上下するため、環境が不安定になりやすい
メリット、デメリットを把握して塩水浴をおこないましょう。
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