グッピーの表現型図鑑〜体の色や模様・ヒレの形や種類ごとにまとめてみました〜

グッピーの表現型図鑑 - VARIETY CATALOGUE

Genetics of Guppies

グッピーの表現型図鑑〜体の色や模様・ヒレの形や種類ごとにまとめてみました〜

グッピーの品種はこれまでに数えきれないほどの品種が作出されてきました。そのほとんどがヒレ、体色、色彩(模様)の組み合わせによって、成り立っています。 品種の表現は遺伝子の染色体の組み合わせによって発現します。染色体には「常染色体」と、性を決定する「性染色体」があります。 「常染色体」には、雄雌に関係なく同じような表現になって現れる遺伝子が含まれています。 グッピーの場合、常染色体には、体色を表現する遺伝子、またリボンやスワローなどヒレの形を表現する遺伝子があります。もちろんそのほかにもグッピーを形作るための様々な遺伝子が存在しています。 「性染色体」には性自体の決定のほかに、その性を強調し生殖相手にアピールする表現に作用する遺伝子が多く含まれています。 グッピーの場合も、目立つ体の色彩や模様、尾ビレの色柄や大きさなどが雌雄で異なる表現となっています。

ここにグッピーの品種のもととなる遺伝形質を一部分、それぞれが存在する染色体と一緒に例としてあげてみました。

Body Color Patterns

体色の種類

主な10種類の体色の発現についてご紹介いたします。

ノーマル

ノーマル

NORMAL

ノーマル アイコン

グレーまたは茶褐色のWILDタイプの基本となる体色。名前を付ける際にはノーマル体色の場合は省略する。

ブルー(ブラオ)

ブルー(ブラオ)

BLUE

ブルー(ブラオ) アイコン

青黒く染まるタイプ。赤を抑制する遺伝子。不完全遺伝子として知られ、ヘテロは薄い青になる。ブルーグラスがこれにあたる。

ゴールデン

ゴールデン

GOLDEN

ゴールデン

体色が黄色くなる形質。黒の発現が抑えられている。明るく見栄えがよいため人気。

タイガー

タイガー

TIGER

タイガー

体色が黄色くなり、鱗のフチドリが黒くなる形質。タイガーを導入すると尾びれの柄が乱れやすくなるため、扱いが難しい。

アルビノ(ルチノー)

アルビノ(ルチノー)

ALBINO

アルビノ(ルチノー)

体色が薄く白っぽくなる形質。目はブドウ目と呼ばれる赤黒い目が特徴。黒色が欠乏している。

RREA(リアルレッドアイアルビノ)

RREA
(リアルレッドアイアルビノ)

RREA

RREA(リアルレッドアイアルビノ)

黒が完全に欠乏した形質。目も完全に赤くなっている。フルレッドなど赤系は特に映える。

ヴァイス

ヴァイス

WEISS

ヴァイス

ブラオxゴールデン、ゴールデンxドゥンケルといった形質の組み合わせで発現される。より白い体色に表現される。

アイボリー

アイボリー

IVORY

アイボリー

赤の発現を抑えて青や紫の発色になる遺伝子。劣性ホモで発現するため、子供に赤がでないのが特徴。

グラスベリー

グラスベリー

GLASS BELLY

グラスベリー

いわゆる透明鱗で、鱗、鰓蓋、腹膜などが透けてみえる。目は黒目でかわいらしいイメージ。

ピングー

ピングー

PINK

ピングー

タキシードと組み合わせる事で体の後半が淡いピンク色に染まり美しい。尾びれが大きくなりにくい。

Body Pattern

体の色彩と模様

主な9種類の体の色彩と模様の発現についてご紹介いたします。

プラチナ

プラチナ

PLATINUM

体の前半部分と頭までメタリックな輝きを放つ、美しい系統です。

メタル

メタル

METAL

体が黒色になり、後ろ半分にコブラ模様が表現される系統です。全体が黒くなるものはフルメタルと呼ばれます。

コブラ(体)

コブラ

COBRA

ヘビのキングコブラのような柄が入り、柄が細かく繊細な雰囲気がある、美しい種類です。

タキシード

タキシード

TUXEDO

昔からある系統で、体の後半がタキシードを着たように黒く染まるのが特徴です。

オールドファッション

オールドファッション

OLD FASHION

古くからある系統で、基本的にはコブラと同じですが、単眼模様が入り、メタリックな輝きが特徴です。

アクアマリン(ジャパンブルー)

アクアマリン
(ジャパンブルー)

AQUAMARINE

体の後半が青く染まる系統で、美しく人気があります。デルタのものがアクアマリンと呼ばれます。

サンタマリア

サンタマリア

SANTA MARIA

プラチナに体の後ろ半分がタキシード、尾びれにモザイクが出る系統。遺伝的にも複雑で面白い系統です。

ラズリー

ラズリー

LAZULI

体の前半が青くなる系統で、アクアマリンと似ています。掛け合わせる事で体全部が青い品種を作出できます。

ギャラクシー

ギャラクシー

GALAXY

プラチナとコブラ遺伝子の複合表現を持つ系統です。独特のギラギラしたメタリック感が魅力です。

Fin Color & Pattern

ヒレの色彩と模様

主な6種類のヒレの色彩と模様の発現についてご紹介いたします。

グラス

グラス

GLASS

グラス アイコン

尾びれ全体に細かいスポットが入る形質。タキシードやコブラなどと同じように人気がある。ブルーグラスが有名。

ソリッド(単色)

ソリッド(単色)

SOLID

ソリッド(単色) アイコン

単に1色で染まっているシンプルな形質。赤ならレッドテール、青ならブルーテール、などと呼ばれる。

レオパード

レオパード

LEOPARD

レオパード アイコン

尾びれに大きなスポットがランダムに入る形質。現在ではあまり見なくなった形質。

レース

レース

LACE

レース アイコン

グラスやコブラよりさらに細かい模様が入り、美しい形質。特にアルビノと組み合わせると美しい。比較的安定している形質。

コブラ(ヒレ)

コブラ

COBRA

コブラ(ヒレ) アイコン

体の色彩と同じ、キングコブラのような柄が入る人気の形質。X染色体に存在し遺伝する。

モザイク

モザイク

MOSAIC

モザイク アイコン

尾びれに黒いスポットが現れる形質。スポットというよりつながってさながら波のようにも見える。表現するのが難しい形質。

Fin Shapes

ヒレの形

主な10種類のヒレの形の発現についてご紹介いたします。

デルタテール

デルタテール

DELTA

デルタテール アイコン

ヒレが大きく三角形の形になるもの、多くのグッピーの品種はデルタテールのものが多いです。

ライヤーテール

ライヤーテール

LYRE

ライヤーテール アイコン

尾びれの両端が長く伸びるものを指します。ライヤーテールにも細かく分けると何通りか種類があります。

ダブルソード

ダブルソード

DOUBLE SWORD

ダブルソード アイコン

ソードと名の付く通り伸びたヒレがシュッとしてとがった形になります。上と下の両方が伸びるタイプです。

ピンテール

ピンテール

PIN

ピンテール アイコン

尾びれの真ん中だけソードのように伸びるタイプです。ピンテールのグッピーは流通量があまり多くないです。

ハーフムーン(ラウンドテール)

ハーフムーン
(ラウンドテール)

HALF MOON

ハーフムーン アイコン

尾びれの先が少し丸くラウンド状になっています。以前はラウンドテールと呼ばれていましたが、最近はハーフムーンと呼ばれています。

スワロー

スワロー

SWALLOW

スワロー アイコン

ヒレの一部が変形して、枝分かれしたような複雑に伸長するタイプ。オスは生殖機能が低下するためメスと組み合わせて繁殖します。

リボン

リボン

RIBBON

リボン アイコン

胸ビレ、背ビレ、腹ビレが長く伸長する遺伝子を持つ品種です。繁殖にはノーマルのオスとリボンのメスを組み合わせるのが一般的です。

メラー

メラー

MOEBIUS

メラー アイコン

ヒレの間の膜が成長せずに軟条だけが伸びることで、尾ヒレや各ヒレが細かく分かれて箒のように見える特殊なヒレです。

ハイドーサル

ハイドーサル

HI-DORSAL

ハイドーサル アイコン

非常に背びれが大きく、高さも出る形質。優性遺伝といわれています。非常に優雅で見栄えがよくなります。

ダンボ

ダンボ

DUMBO

ダンボ アイコン

主に胸ビレが大きくなる形質。優性とされるが、抑制遺伝子の影響を受けるとも言われており、非常に複雑な遺伝子です。

New Strain

新しい系統

昨今のグッピーブームによって生み出された新しい系統のグッピーについて取り上げました。

ドラゴン系

ドラゴン系

DRAGON

タイで作出され日本でも流通が増えている注目系統。胸ビレが大きくなるダンボ形質を発現し、ボディの金属的な輝きが特徴。

ブルーメタル・スネークスキン

ブルーメタル・
スネークスキン

BLUE METAL SNAKE

海外ブリーダーを中心に話題の新しい表現。スネークスキン(蛇柄)に深いメタリックブルーの輝きが重なった美しいタイプ。

ルブラ系ハイブリッド

ルブラ系ハイブリッド

RUBRA HYBRID

従来の品種にルブラの血を入れ色彩を深化させた系統。見る角度で色が変化する上品な赤色を発現します。

フルゴールド・ドラゴン

フルゴールド・ドラゴン

FULL GOLD DRAGON

究極の黄金色を目指し選別交配された系統。体からヒレの先まで隙間なく金一色に染まり、非常にコレクション性が高いです。

SUMMARY

まとめ

いかがでしたでしょうか。グッピーには様々な表現型と遺伝形質があることがお分かりいただけたかと思います。 これらの組み合わせによって、非常に多くの品種がグッピーには存在しています。 また組み合わせにも相性があって、簡単に出来る組み合わせや、掛け合わせてもうまくいかない場合もあったり、 非常に奥が深いところもグッピーの魅力の一つといえるでしょう。
ぜひグッピーを飼育して、繁殖に取り組んでみてください。 そして品種改良にも挑戦してみてはいかがでしょうか?

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