第29回金魚日本一大会が2023年10月22日、愛知県弥富市で開催されました。ここ最近は暖かい日が続いていましたが品評会前日はぐっと冷え込んだようです。会場に並べられた琺瑯(ほうろう)の水も非常に冷たく、審査員の前で本来の泳ぎを発揮できなかった金魚達も少なくなかったと思います。今大会の総出品数は697匹。
ここ数年で変わり柄の金魚の出品をよく見かけるようになり、完成度も高く一層多くの視線を集めている品種もいました。しかし品評会の総合優勝となると定番種が受賞するイメージが強く、オランダシシガシラ、東錦、ランチュウ、琉金などは大きさや色柄など迫力もあり、今年も定番種の金魚が受賞するのでは?と思っていました。
親魚の総合優勝はどれが受賞してもおかしくない程美しい品種ばかりでしたが、その中でも特に色柄、体型申し分ない美しさのランチュウが選ばれました。そして当歳のトップに輝いたのは、なんとその他部門の江戸地金!しっかりとした孔雀尾と美しい墨鹿の子柄。会場にアナウンスが流れるとどよめきが起こり、歓声に包まれました。
金魚日本一大会の取材は1年の中で特に楽しみであり、第30回大会もどんな金魚に出会えるか今から楽しみです。
第29回金魚日本一大会 順位表 (クリックするとPDFファイルが開きます)
親魚の部 優勝&特別賞
銀鱗三色ブロードテール琉金 多田野 隆氏
銀鱗墨朱文金 今井 章仁氏
桜錦 荒木 淳子氏
当歳の部 優勝&特別賞
もみじ 福井 利夫氏
五色東錦 下村 秀樹氏
江戸錦 佐久間 望氏
親魚の部 優勝
ドラゴンスケール墨五色東錦 佐久間 望氏
羽衣ランチュウ 堀田 信幸氏
銀魚 岩田 貴大氏
当歳の部 優勝
ダルマ琉金 吉見 正洋氏
銀獅子 奥埜 貴士氏
その他 会場を彩った金魚たち
【金魚品評会】
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【金魚探訪記】第28回 金魚日本一大会
第28回金魚日本一大会が愛知県弥富市で開催されました。 2019年以来の今大会、総出品数は708点、活気にあふれた3年越しの大会となりました。