ニムファで金魚やメダカが飼える水草水槽をつくりませんか?

ニムファで金魚やメダカが飼える水草水槽をつくりませんか?


「ニムファ」は熱帯スイレンの仲間で、初心者の方でも失敗なく育てやすい水草です。そのニムファを主役にして、魚の飼育も楽しめる水草水槽をつくってみませんか?

例えば、金魚を飼育する場合、水草水槽での飼育は難しいとされています。これは金魚が雑食性で、種類によっては水草を食べてしまう傾向があるからです。 金魚藻としてよく選ばれるカボンバやアナカリスは「金魚のおやつ」として販売されることもあるほどで、しっかりエサをあたえていても金魚が食べたり引き抜いたりしてしまいます。 ニムファの水槽なら、その心配なく水草が元気に生い茂る環境で金魚の飼育を楽しむことができます。

またニムファは熱帯スイレンの仲間なので、スイレン鉢やメダカ鉢といった鉢の環境にも適します。 どのような環境でも適しやすく、初心者の方でも扱いやすいニムファで、”水草と魚の良い関係”を是非、始めてみませんか。


ニムファ水槽の良いところ

金魚やメダカにおすすめする理由

ニムファ水槽ができるまで

花を咲かせるには



ニムファ水槽イメージ
水槽飼育では、スイレン鉢とは
また違った表情が見えてきます。
ニムファ水槽イメージ
花を愛でる金魚
メダカ鉢イメージ
メダカ鉢でも

  • ●水槽:W600×D450×H450(mm)
  • ●底砂:水草と魚にやさしい玉砂利
  • ●照明:ヴォルテス(30W) 白球2灯、水面からの距離 約18cm
  • ●水温:25℃
  • ●ヒーター:冬場は必要。150W程度




◆◆ご注意◆◆


※ニムファは熱帯スイレンです。

・育成に適した水温・・・23〜30℃。
冬場はヒーターを使用して水温を保つか、休眠させて冬越しするのが良いでしょう。

・ヒーターを使用する場合・・・水温は25℃程度に保ちましょう。

・休眠させる場合・・・球根を水中から取り出し、別に用意した鉢のスイレン用土に埋めるなどして、水分を切らさず光を遮断した環境で温度を10〜15℃に保ちましょう。


※低温状態や完全な乾燥状態がつづくと、ニムファは枯れてしまいますのでご注意ください。

※実際に育成観察した上での情報ではありますが、環境や個体差などによってうまくいかない可能性があります。あらかじめご了承ください。




ニムファ(熱帯スイレン)水槽の良いところ

球根に蓄えられた栄養によって、スタートで失敗しにくい。

ニムファは栄養を蓄えた球根ごと植えることができる水草です。そのため芽が出て水中葉を展開し、成長モードに入るまでがとてもスムーズ。 成長が速く次々と新しい葉を出すので、水草を植えた水槽で一番難しいと言われる初期の段階で コケに負けて失敗してしまうということがほとんどありません。


ニムファ水槽はコケが生えにくい
実験結果より。このとき、ニムファ水槽の硝酸塩濃度はほぼ0ppmでした。

水質浄化の効果がある。

ニムファは、成長を維持するために水槽中のリン酸や硝酸をたくさん吸収します。 リン酸や硝酸はコケの原因であり、これらを吸収して成長してくれるので、水槽内でコケが生えにくくなります。 アオコが出やすい金魚水槽にも効果的です。また、魚を飼育している水槽では、水質が浄化されることによって魚の調子が上がり、色つやが良くなる効果も期待できます。

二酸化炭素や極端に強い照明が必要ない。

上記写真の水槽では、ニムファだけでなくレースプラントも、二酸化炭素の添加をしない環境で育てることができました。 レースプラントもニムファと同様、球根から発芽する水草なので、比較的育てやすい水草と言えます。またこのようなニムファを中心とした水槽では、 マット状に前景水草を育てるときに必要とするような強力な照明は必要ありません。水量50L〜100Lの場合、蛍光灯30Wであれば 1〜2灯が目安です。

見栄えがする。花が咲く。

ニムファには色・模様・大きさなどが違った種類がいくつかあります。それらをうまく組み合わせて配置すると、前景にも後景にも配置でき、それだけで立体感のあるレイアウトを作成できます。 高さの出やすいタイガーロータスや、レースプラントとの組み合わせもおすすめです。 難しい技術が必要な水草を使用する必要はありません。 さらに、ニムファは数少ない花が咲く水草の1つなので、ほかとは違った楽しみ方も可能です。


ニムファ水槽の後景には高さの出やすいタイガーロータスやレースプラントもおすすめ!
後景には高さの出やすいタイガーロータスや
レースプラントもおすすめ!
ニムファ(熱帯スイレン)夜咲きの花
ニムファ(熱帯スイレン)夜咲きの花。
夜〜朝にかけて3日間くらい繰り返し開花します。



金魚やメダカにおすすめする理由

金魚水槽にニムファ

水草レイアウトとして維持できる

ニムファも柔らかい葉をもつ水草なので「金魚に食べられてしまいませんか」とよく聞かれます。 しかし私たちの水槽では金魚に食べられてニムファの葉が無くなってしまうというようなことは一度も起きていません。 その葉の付き方からか、好みの問題なのか、はっきりとした理由は分かりませんが、金魚が多少ニムファをつつくことはあっても食べ尽くされてしまうことはほとんどありません。

底砂にはスイレン土などではなく砂利を使用することができるので、金魚が砂をまきあげることもありません。 角のない丸みのある砂利を使用すれば、金魚にもやさしく、なお良いでしょう。砂利とニムファの組み合わせが和の雰囲気にも合うので、金魚が泳ぐニムファの水槽は見た目にも自然です。


金魚のフンもニムファの栄養に

金魚を飼育する水槽では、金魚が水を汚しやすいため水草がコケに負けてしまうことが特に多いのですが、ニムファは育ちやすく、 コケに負けにくいのが特長です。ニムファの水槽では、金魚が出す排泄物や炭酸ガスが、ニムファの成長のために利用されるという“自然のサイクル”が成り立ちます。 水槽のろ過が落ち着くと、水槽にはコケが生えにくくなるだけでなく、 金魚の色つやが良くなり、日々美しくなっていく様子や、水面へ伸びたニムファの茎の間を金魚が楽しそうに泳ぎまわる様子が楽しめます。


退色してしまった金魚
水草のない水槽で飼育している金魚
ニムファ水槽で飼育している金魚
ニムファの水槽で飼育している金魚。
赤が濃くきれい。

メダカ鉢にニムファ


メダカ鉢のイメージ
メダカ鉢でも、残りエサやフンがニムファの栄養となって
利用される"自然のサイクル"が成り立ちます。

ニムファは砂利など何も敷いていないメダカ鉢などでも、ある程度育てることができます。 洗った球根を、そのままメダカ鉢へ放り込むだけでもOKです。手軽にスイレン鉢の雰囲気が楽しめます。


日陰をつくる。

ニムファは水面の上に浮く「浮葉」を出し、水面を覆うように成長します。 浮葉はメダカの隠れ家になるとともに鉢の中に日陰をつくり、飼育水の蒸発を防ぎながら水温上昇をおさえてくれます。


美しく飼える。

金魚水槽の場合と同じように、ニムファは水質浄化にも一役買います。 水がきれいな環境で飼育するとメダカの体色が揚がりやすくなり、メダカをより美しく飼育することができます。


花を咲かせやすい。

花を咲かせたい場合は、根を張りやすいよう球根を砂利などに埋めて、株元や浮葉に日光が当たるようにしてみましょう。 日光は、屋内で使用する照明器具よりもかなり強い光なので、ニムファがぐんぐん成長して花も咲きやすくなります。メダカ鉢は、 ベランダや玄関など外に置く場合が多いので、日光を有効利用できるのが良い点です。(ただし、夏場の水温上昇にはご注意ください。)


グラスウェアにメダカ
メダカ鉢だけでなくこのようなガラス容器に入れてもOK。
(グラスウェアシリンダー、ラウンドM使用)
グラスウェアにメダカ


ニムファ(熱帯スイレン)水槽ができるまで

30cmキューブ水槽にヴォルテス1灯使用の一例です。(水温25℃)


@スタート
(ニムファ3個使用)

A約1週間後 発芽

B約4週間後
水中葉が出そろい、
浮葉が出始めます。


C約7週間後
次々に浮葉が出てきます。

D約12週間後
他の水草と魚も入れて
ニムファ水槽を完成させました。

新しい水草たちを植えたので、その草が根を張って落ち着いてくるまで約1ヶ月程度待ちました。その後、魚を泳がせます。金魚水槽にはヒドジョウもおすすめです。

ニムファの葉は赤系で丸いものが多いので、緑系の水草と合わせると華やかさが増します。また浮葉が出てくるので他の草にはない動きがプラスされます。



★浮葉は、2〜3週間程すると、徐々に溶けてきます。そのような古くなった葉は、茎の根元から切り取って除去してください。


花を咲かせるには?

ニムファの代表種、ニムファ ルブラ、ニムファ ステラータは、熱帯性の夜咲きスイレンの仲間です。花を咲かせて楽しむ「スイレン」というよりは、水草の1つとして扱われていることがほとんどですが、熱帯魚を扱う多くのお店で購入できる種類です。

夜咲きスイレンは夜暗くなってから開花するので、明るい間に観賞できる時間は少ないですが、花のつぼみが水面まであがってきたときには、いつ開花するのか気になって今日か明日かとつい早起きしてしまう…花を咲かせることはそれだけ価値のある楽しみになります。 (つぼみは水面の上まで上がった後、1〜2日経ってから開花することが多いです。)

株元にしっかりと強い光を当てることが大切。

大型魚水槽にもニムファ
贅沢に180cm水槽に1株を植え、強光を当てたら
2ヶ月間で5回開花したこともあります。
(ファンネル2 150W 8000K 1台使用)
このとき、浮葉は最大径が約30cmにまで成長!
大型魚水槽にも良さそう。

ニムファは強力な照明がなくても育ちますが、花を咲かせたい場合は、大きめの球根の株元になるべく強い光が当たるようにします。 メダカ鉢の場合はベランダなどの日当たりの良い場所へ設置しましょう。水槽の場合は水温に注意した上で、太陽光の入りやすい窓際に水槽を置いても良いですし、照明器具を水面に近づけるという方法もあります。 浮葉が増えて株元が陰になってしまったら、黄色っぽくなった葉から順に茎ごとトリミングします。花が咲き終われば茎元付近から茎ごと摘み取ります。

また、球根は、狭い間隔で植えたり底砂が浅い場所で育てるよりも、広くて根の張りやすい場所で育てた方が花が咲きやすいようです。 そのため、ニムファの群生を楽しんだあと、さらに花も楽しみたいというような場合は、間隔を詰めて植えている箇所があれば少し間引いたり、広いところへ植え替えたりするのも有効です。

肥料分を与えることでどんどん浮葉を出して花も咲きやすくなる。

水槽やメダカ鉢では特別に肥料を与えなくても、魚に与えるエサやフン由来のリン酸・硝酸が肥料の役割を担い、ニムファの栄養となります。 是非、魚を飼いながら花を咲かせることに挑戦してみてください。 それでも足りないような場合は、スイレン専用の肥料を与えてください。ただし、肥料を使用する前に、魚への影響がないことを必ず確かめるようにしましょう。 また、肥料はコケの栄養にもなるため、肥料分が直接水中へ溶け出さないよう、底砂深くに埋めて様子をみてください。(肥料の与えすぎにはご注意ください。)

コケが生えるような環境はあまりよくないので注意が必要です。底床表面がコケで覆われている場合は、それを除去することも有効です。 上記のように株元が陰にならないよう多少のトリミングが必要な場合もありますが、とにかく浮葉が次々に出てくるような状態にすることが大切です。

水温をコントロールすることで成長を助ける。

ニムファは、水温が上昇する春から夏にかけて浮葉をどんどん出し、夏に入った頃に開花します。 冬場など温度が低い環境では成長が抑制されてしまいますので、育成に適した水温、23〜30℃を目安に、ヒーターを使用して徐々に水温を上げていくこともおすすめです。



ニムファ水槽イメージ

ニムファ水槽イメージ

ニムファ水槽イメージ


ニムファ水槽イメージ

ニムファ水槽イメージ

ニムファ水槽イメージ






メダカを “集める” “殖やす” “美しく飼う”

【メダカを“集める”“殖やす”“美しく飼う”】

近年、メダカはその歴史において著しい進化を遂げています。特にこの10年間では、色彩・体型などにおいて新たな系統が現れ、これまでのメダカのイメージを超えた品種が続々と世に出てきています。 そのような背景から、メダカシーンにおいては『飼育する』という領域だけでは収まらない楽しみが生まれています。そこで『集める・殖やす・美しく飼う』という3つの領域を作り、新しいメダカ飼育をここに提案します。