ミジンコを殖やして、メダカを殖やす 〜ミジンコの殖やし方〜



家庭でもミジンコが殖やせるセット「みじんこ畑」

ミジンコは魚が喜ぶ活きエサで、水を汚しにくいだけでなく、メダカを大きく成長させたり繁殖させたい時にも重宝します。

ミジンコを殖やす専用セット「みじんこ畑」を使えば、ミジンコをどんどん殖やすことができます。

ぜひ、ミジンコを殖やし、メダカをお腹いっぱいにさせ、メダカの繁殖に役立ててください。

目次


1.ミジンコとは

1-1.タマミジンコ 

ミジンコの中でもメダカのエサとしてよく使用されるのはタマミジンコという種類です。日本の田んぼで春になると発生する、あのミジンコの多くがタマミジンコです。

タマミジンコは、適した環境で生息していると非常に短いサイクルでメスだけで単為生殖を繰り返して殖えます。つまり心地よい環境の場合は ”みじん子”が ”みじん子”だけを産みます。

ところが生息環境にストレスを感じ始めると、”みじん子”が オスの”みじん太”を産むようになります。そうして”みじん子”と”みじん太”が交尾をすると、乾燥にも耐え得る卵を産んで子孫を残そうとするのです。



2.ミジンコがメダカのエサとしておすすめな理由


2-1.メダカの繁殖に役立つ飽和給餌

「飽和給餌」(お腹いっぱいに食べさせる)とは、「日照時間」、「水温」と共にメダカを繁殖させるために必要な3大要素として挙げられる条件です。

特に、産卵にはたくさんのエネルギーを必要とするため、メダカの繁殖を狙うなら親メダカの栄養状態を良くして エネルギー満タンにさせてあげることがとても大切なのです。通常の給餌量でも産卵することはできますが、飽和給餌をすることによって産卵数が増えたり、孵化する稚魚が丈夫に育つ可能性は高まります。 飽和給餌に近づけるためにはこまめな給餌が必要になりますが、通常の給餌+ミジンコを与えることでもそれは可能になります。

また動物性プランクトンであるミジンコは甲殻類特有の栄養分が豊富で、栄養価が高いのも特長です。 メダカの繁殖をしている多くの方々は、飽和給餌ができる環境を作るためにミジンコを自ら殖やして与えています。


2-2.嗜好性が高く、水を汚しにくい

購入して間もないメダカは、環境の変化からなかなかエサを食べない場合があります。そのような場合にミジンコを併用して与えておくと、ミジンコを食べることをきっかけに人工飼料にも餌付きやすくなって、立ち上げをスムーズにするお手伝いになります。

メダカが警戒し、物陰に隠れてエサを食べに出てこなかったとしても、ミジンコは活きエサであるゆえ水を汚しにくいので、そのままにしておいても良いのがメリットです。

またメダカは胃を持っておらず、食べ溜めることができないため、痩せやすい魚種です。痩せてしまうと病気になりやすくなることもあるので、体力をつけるという意味で補助的に与えると良いでしょう。


2-3.色々な観賞魚の稚魚のエサにも

ミジンコは、親メダカだけでなく稚魚メダカにもエサとして食べさせることができます。ミジンコを殖やす過程では親ミジンコより小さい仔ミジンコもたくさん産まれるので、この仔ミジンコが稚魚メダカのような小さな口にも入る活きエサとして活躍します。

またミジンコは、メダカだけでなく他の観賞魚も大好物の活きエサです。そのため多くの観賞魚の稚魚のエサとしても与えることができます。



3.ミジンコを殖やすための「みじんこ畑」(特許出願中)

3-1.みじんこ畑とは



みじんこ畑は、ミジンコの繁殖を簡単にする土やエサが約2か月分入っており、プラスチックケースで継続的にミジンコを殖やすことができるセットです。



→「みじんこ畑」の詳細は、カミハタWEBサイトへ



3-1-1.初めてチャレンジする方に

ミジンコは田んぼなどで多く発生することは皆さまご存知だと思いますが、みじんこ畑にはその田んぼの土と似た、ミジンコが好む環境を作るための土が付属されています。 また、ミジンコのエサを1粒ずつ定期的に与えるだけで、そのエサの周りでどんどんミジンコが殖えていく様子を見ることもできます。 さらに付属の生分解性樹脂を基にして、仔ミジンコのエサとなる微生物や菌などが供給されるので、小さな生まれたての仔ミジンコもしっかりと育っていくことができます。

これら付属の土や生分解性樹脂は初めにセットするときに全て入れておけばOK。あとは定期的なエサやりと水換えで維持できるので、初めてでもかんたんにミジンコを殖やすことができます。



3-1-2.水を汚しにくく、観察しやすい

ミジンコを殖やしている方々は、鶏糞か生クロレラを使用されている方がほとんどです。 鶏糞や生クロレラは匂いがきつく、ご家庭内での繁殖はかなり厳しいと思います。 みじんこ畑ではこれらを使用することなくミジンコを殖やすことができるので、ご家庭でもトライすることができます。

また、鶏糞や生クロレラを使用すると水が濁って透明度を保てないことが多いのですが、みじんこ畑に付属している土は水を汚しにくく、 プラスチックケースから中の様子を見ることが可能です。ミジンコが殖えていく様子が目で見て確認できるので、ミジンコの数やエサを与えるタイミングが分かりやすく、失敗しにくくなります。



3-1-3.継続的に殖やすことが可能

みじんこ畑に付属している土やエサは約2か月分です。2か月経ったら、新しい土やエサのみが入っている「交換セット」でリセットしていただくのがおすすめです。 土が新しいものになると、ミジンコの増殖スピードにも勢いが出るので、少し増殖が弱まってきたと感じた場合にもリセットは有効です。

また交換セットと、大きな器を用意していただければ、もっと水量の多い環境でさらにたくさんのミジンコを殖やすことも可能です。 ミジンコは水量の多い環境の方が数を安定して維持しやすい傾向にあります。間口の広いタライなどを用意してプラケースの場合と同様にセットすればどんどんミジンコを殖やしていくことができます。

「みじんこ畑 交換セット」には、水量2.5Lで2ヶ月分を目安とした、土2種、生分解性樹脂、ミジンコのエサが入っています。 例えば容量10Lのタライを使用する場合は「みじんこ畑 交換セット」を4セット分使い、最初は水量半分程度からスタートします。 ミジンコの増殖に合わせて徐々に新しい水を追加して水量やエサを増やしていきます。



3-1-4.ミジンコが掬える専用ネット付き

みじんこ畑に付属しているネットは、ミジンコを掬うことができる専用ネットです。0.25mmの細かい網目でほとんどのミジンコを優しく捕らえることができます。 リセットの際などミジンコを移動させるために掬う場合には、脚などが折れやすいと言われるミジンコのために、ネットをゆっくり動かし、ネット内に集まったミジンコをなるべく水から出さずにカップやレンゲスプーンなどで水ごと掬い出してあげられるとベストです。

もちろんこのネットは、ブラインシュリンプやミジンコウキクサなどミジンコ以外の小さな生きものを集める際にも使うことができます。

それ以外にも様々な場面で活躍します。たとえば、メッシュ構造という凸凹が少ない編み方をしているため、 魚の網擦れを軽減させて優しく掬うことができます。また かなり細かい微塵や、油膜などの水面にできた緑の膜を取り除くこともできます。




3-2.「みじんこ畑」のセットと管理方法



3-2-1.セットの仕方


  • @平らで直射日光の当たらない、水温が20〜30℃に保てる場所に置きましょう。25℃程度で明るめの環境が最適です。
  • A土AとB、生分解性樹脂、各1袋ずつ全てプラケースに入れます。
  • B水道水2.5Lをゆっくりと注いで、カルキ抜きと水温合わせのため約1日待ちます。入れる予定のミジンコを近くに置いて水温を合わせておきましょう。
  • C舞い上がった土が落ち着いて、水温が合ったら、ゆっくりとミジンコを入れていきます。ミジンコは10匹以上、スタート時は多めに入れると殖えやすいです。
  • Dエサを1粒入れます。
  • E1週間で10〜100倍に殖えます。 ※環境により増殖スピードは変わります。

3-2-2.管理の仕方

◆1週間後
回収できるほど殖えていたら、専用ネットで掬って魚に与えます。全て掬ってしまわずに、1/3〜1/2程度を目安に回収しましょう。 このとき蒸発などで減った分の水を足して、ミジンコのエサを1粒追加します。

◆その後
エサやり:ミジンコのエサを1週間に1回、1粒ずつを目安に与えます。
ミジンコの回収:1週間に1回が目安です。増殖の様子を見ながら頻度を調整してください。※1)
水換え:1週間〜10日に1回、または汚れが気になった時に。プラケースの1/4〜1/3程度。 プラケース壁面が汚れてきたら、スポンジなどで拭き取って綺麗にし、中の様子を観察できるようにします。

◆約2ヵ月後
土の粒が崩れてきたり、水が茶色く濁って見えにくくなったり、ミジンコが殖えなくなってきたらリセットをおすすめします。 ミジンコと底の土(大さじ1杯程度)を、飼育水ごと別の容器に移してプラケースを洗います。(残りの土は処分してください)洗ったプラケースに 「みじんこ畑 交換セット」を使ってAから同様にセットし、別の容器に移していたミジンコと底の土を入れて再び殖やしていきます。



  • ※1)ミジンコは殖えすぎると増殖が止まることがあります。(5匹/mlが限界目安)適度に回収して魚に与えましょう。
  • ※ミジンコはやさしく掬ってください。専用ネットでプラケース内をかき回すと、ミジンコが死んでしまいます。
  • ※ミジンコを魚に与える場合、大量のミジンコ飼育水を魚のいる水槽に入れないようご注意ください。
  • ※土の処分は自治体の指定に沿っておこなってください。
  • ※本製品のプラケースは樹脂製ですので、ヒーターの熱によって変形する恐れがあります。保温が必要な場合は、ヒーター使用に適した飼育容器に変更してください。

3-2-3.コツ

  • ●スタート時に入れるミジンコの数は多いほうが早く殖え、失敗もしにくくなります。100〜200匹くらいは入れても問題ありません。
  • ●なかなか殖えない場合は、スタート時のミジンコの数を多くする他、水温を確認してみてください。水温が25℃以下の場合、環境によっては増殖スピードが上がりにくくなることがあります。
  • ●暗い場所よりも明るい環境のほうがよく殖えます。
  • ●新しい土を追加したり、入れ替え(リセット)たりすると殖えやすくなることがあります。
  • ●ミジンコは脚などが折れやすいと言われているので、移動の際などで掬うときはネットをゆっくり動かし、ネット内に集まったミジンコをなるべく水から出さずにカップやレンゲスプーンなどで水ごと掬い出すようにします。
  • ●環境の変化にも敏感なので、セット時・リセット時などは水ごと新しい容器へ移してあげると良いでしょう。
  • ●水道の塩素には弱いので、塩素が残っていないことを確認しましょう。
  • ●繁殖のサイクルが早い生きものなので、エサ切れに弱いです。1〜2日でもエサが切れると弱ってくることがあるので、なるべくエサがなくならないように与えてください。


→「みじんこ畑」の詳細は、カミハタWEBサイトへ



4.ミジンコを効率良く殖やせる「みじんこ増殖エキス」

4-1.みじんこ増殖エキスとは



みじんこ増殖エキスは、ミジンコを培養するための添加剤です。活力のあるミジンコがよく殖え、生クロレラを使った培養時に勝るとも劣らない繁殖力が期待できます。



→「みじんこ増殖エキス」の詳細は、カミハタWEBサイトへ











4-1-1.もっと殖やしたい方に

みじんこ増殖エキスは、たくさんの飼育容器やメダカ鉢を並べてメダカを数十匹規模で飼育している方や、メダカをどんどん繁殖させている方、飽和給餌させてこれからメダカを殖やしたい方など、メダカにミジンコをたくさんあげたい方におすすめです。

ミジンコはみじんこ畑や他の方法でも殖やすことはできますが、大量に高密度に殖やすことはなかなか難しく、換水などの手間がかかったり、慣れていないと餌とミジンコの量のバランスを崩したりしてミジンコが急にいなくなってしまうこともあります。 またメダカはミジンコが好きであっという間に食べ尽くしてしまうため、メダカを多く飼育されている方は特に、たくさんのミジンコを効率よく培養することが求められるでしょう。
そのような場合に、みじんこ増殖エキスを使って、ミジンコの培養を効率UPさせることが可能です。



4-1-2.常温管理が可能

ミジンコを大量に培養するために生クロレラを使用されている方も多いと思います。 生クロレラを扱う際に気をつけなければいけないのが、冷蔵管理です。 また数週間以内に使い切らなければならないため、時には残って無駄が発生することもあるかもしれません。

一方、みじんこ増殖エキスは、常温保管ができることが大きな特長です。 大量のミジンコ培養は屋外でおこなわれることが多いですが、冷蔵庫との往復が必要ないみじんこ増殖エキスはそのまま常温管理が可能で使用期限も長いため、色々な無駄をカットできます。



4-1-3.管理の手間を削減

みじんこ増殖エキスは、毎日ミジンコ培養水10Lに対して1mlを目安にミジンコ培養水へ添加します。 日々の管理はこの添加のみで、ミジンコが殖えたら、網などで掬って魚に与えます。 このようにミジンコを回収しながら培養する場合は、基本的に水換えの必要はありません。 毎週の水換えが必要ないので管理の手間がかからず効率的です。

3〜4週間経過を目安にミジンコが殖えなくなってきたらリセットをして繰り返し培養していくことができます。



4-1-4.失敗しにくい

ミジンコを殖やす際の餌は、多すぎると水を汚し、少なすぎるとミジンコが餓死してしまうということがあり、調整が難しいとも言われますが、 みじんこ増殖エキスを使用する場合は、添加量を多少入れ過ぎたり、少な過ぎたりした場合でも、それでミジンコがいなくなってしまうような失敗があまり起こりません。
使い勝手が良く、バランスのとりやすい添加剤なので、気負いなく使っていただくことが可能です。




4-2.「みじんこ増殖エキス」を使ったセットと管理方法

4-2-1.セットの仕方

  • ●平らで直射日光の当たらない、水温が20〜30℃に保てる喚気の良い場所を選びましょう。温度変化の少ない場所が適しています。
  • ●カルキ抜きをした水道水を用意して水温を25℃前後に保ち、水温を合わせたミジンコを入れます。
  • ●水10Lに対してみじんこ増殖エキスを1ml、ミジンコは500〜1000匹くらいを目安にスタートすると良いです。

4-2-2.管理の仕方

◆毎日の管理
毎日、ミジンコ培養水10Lに対して1mlを目安に添加してください。 水の濁り具合と、増殖具合を見ながら添加量を調整し、ミジンコが殖えてきたら、網などを使用して、ミジンコを回収してください。

培養水の濁りは、日々徐々に増していきますが、ミジンコが殖えていれば問題ありません。 ミジンコを回収しながら培養する場合、水換えは特に必要ありません。

培養水中のミジンコの量にもよりますが、増殖のピークは1〜2週目です。
※環境により増殖スピードは変わります。

◆リセット(3〜4週間後)
3〜4週間経過すると、培養水が汚れてミジンコが殖えにくくなってきます。 ミジンコが殖えにくくなってきたと感じたら、リセットして新しい水に換えてください。
リセット方法の詳細はカミハタWEBサイト

スタート時
1〜2週間
3〜4週間




4-2-3.コツ

  • ●広い培養槽で、少量のミジンコを使ってスタートする場合は、水量を少なめにした状態からスタートし、ミジンコの増殖にあわせて徐々に水量を増やしていく方法がおすすめです。
  • ●なかなか殖えない場合は、スタート時のミジンコの数を多くする他、水温を確認してみてください。20℃以下の環境では、ミジンコの増殖が極端に低下します。常に水温25℃程度を維持できる環境にして屋外や気温の変わりやすい場所では特に朝晩の水温差などに注意してください。
  • ●暗い場所よりも明るい環境のほうがよく殖えます。
  • ●ミジンコを魚に与える時は、ミジンコの培養水を大量に魚のいる水槽へ入れないようにご注意ください。
  • ●ミジンコは脚などが折れやすいと言われています。セット時・リセット時などは水ごと移動してあげると良いでしょう。
  • ●水道の塩素には弱いので、塩素が残っていないことを確認しましょう。
  • ●本製品は特有の臭いがありますが、品質には問題ありません。


→「みじんこ増殖エキス」の詳細は、カミハタWEBサイトへ









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