Make up Sand(化粧砂)の”Snow”を使った砂の滝レイアウトの作り方
目次
◆ご注意◆
※各部材・パーツの加工はケガの安全対策を十分におこない、全て自己責任のもとでおこなってください。
※当社は、利用者が当Webサイト上から入手された情報により発生した、あらゆる損害に関して一切の責任を負いません。
1.砂の滝の仕組み(図解)
ポンプ排水口から繋がる通水パイプの途中に切れ込みを入れ、そこから砂を吸い込ませて水と一緒にパイプ先から噴出させる仕組みです。砂はプラスチック容器で作った受け皿に落ち、そこからまた吸い込まれ、パイプ先から噴出されます。この構造により、絶えず滝のように砂が流れ落ちてくる景観を作ることができます。
2.Make up Sand(化粧砂)"Snow"とは
水草水槽の化粧砂や、観賞魚の底砂として使用できる粒の細かい白砂です。pHや硬度、導電率など、水質にほとんど影響を与えない100%天然素材です。急激な水質変化の心配がないため、安心してご使用いただけます。
こちらではMake up Sandの様々な使い方を紹介しています。
3.砂の滝の作り方(30cmキューブ水槽Ver.)
3-1.パーツをDIYする
【準備するもの】
- @7×10×高さ5cmほどのプラスチックタッパー1個
- A園芸用鉢底ネット(タッパー上面が覆えるサイズ)
- Bリオプラスパワーヘッド400×1台
- Cエーハイム エルボーコネクターφ12/16mm用 ×4個
- Dエーハイム φ12/16mmホース 約50cm
- Eエーハイム ストレーナー 2211/2213用
- Fエーハイム φ12/16mmプラスチックパイプ 約15cm
- Gエーハイム クリップ付吸着盤φ12/16mm用
- Hシリコン
- I塩ビカッター
- Jハサミ
- Kハンドドリル(プラスチックに穴があけられるもの)
ハンドドリルでタッパーにφ12/16mmのホースが通るサイズの穴を画像の位置に2箇所開けます。
ハサミでホースを3cmにカット、さらに縦半分に切ります。
次に画像のような形に加工します。 こうすることで水、砂の逆流を防ぎ、スムーズに吐出口から砂が流れ出します。
パイプを10cmにカット、ハンドドリルで真ん中に画像のような穴を開けます。
加工済みのホースを左画像のような角度・位置にシリコンで接着します。
配管内は左画像のように水と砂が混ざりあって流れていきます。
3-2.ポンプから吐出口までの配管を作る
タッパー2箇所の穴からそれぞれ2本のホースを通してその2本のホースの間にさきほど作成したプラスチックのパーツを接続します。
ゴミが入り込まないようにするため、園芸用鉢底ネットをタッパーの開口部の大きさに切り、シリコンで接着します。
ポンプはリオプラスパワーヘッド400を使用します。砂の吸い込みを防ぐため、写真のように吸い込み口を上に向けて底面から離して設置することをオススメします。 配管にはエーハイムホースφ12/16mmとエルボーコネクターφ12/16mm×4個を使用します。
砂の滝の基本構造が完成しました。あとは石組みで滝の岩肌部分を組み上げていきます。この時、砂が流れ落ちる箇所を想定しながら進めます。また、石を組み始める前に必ず試運転して砂がスムーズに噴出することを確認してください。また、砂の噴き出しが強すぎてタッパーから外にこぼれてしまう場合は、噴き出す砂を石でブロックするなど、砂の勢いを軽減させるように石の組み方を調整してください。さらに吐出口に取り付けたストレーナーにより、砂の噴き出す勢いを弱めます。
3-3.石と石を接着する
レイアウト素材専用の接着剤、液状接着剤と補助材を使用して木化石でレイアウトを組み上げていきます。 接着したい石と石の間に補助材を挟みこみ、そこに液状接着剤を垂らすことで補助材が硬化して接着できます。
この時、石同士の隙間から砂が抜けていってしまわないように小石、ウール、スポンジなどで塞ぎながら進めます。
<水槽スペック>
水槽サイズ:30×30×H30cm
レイアウト素材:木化石
砂:Make up Sand(Snow)
ポンプ:リオプラスパワーヘッド400
照明:TWINSTAR 300EC
レイアウト素材の接着の仕方はコチラ
3-4.水草を石に接着する
水草をゼリー状接着剤で接着してレイアウトを仕上げていきます。
水槽の濾過が立ち上がったらお好きな魚を入れてお楽しみください。
レイアウト素材と水草の接着の仕方はコチラ
4.水中で再現した砂の滝と生き物たち
- 【導入した生き物】
- ・エピプラティス アニュレータス
- ・チェリーシュリンプ各色
- ・アヌビアス ナナ(プチ)
- ・ミクロソリウム プテロプス
- ・スパイキーモス
注意点
●make up SandのRiverには微量の砂鉄が含まれています(Snowにはほぼ含まれない)。 フィルターや水中ポンプ内に砂鉄が入り込むと、磁性によってインペラーに砂鉄が付着し、停止・故障の原因となります。そのため砂の滝の制作にRiverは使用しないでください。 Snowを使用する場合であっても注水後に水が濁っている時は、静かに水換えするか濁りが落ち着くまでフィルター、水中ポンプの始動はお控えください。インペラーは定期的な清掃をおこなってください。
●ろ過フィルター、水中ポンプ、マグネットポンプ等を使用する場合は、吸い込み口から砂が入らないように離してご使用ください。また、吐出口に岩、流木といった障害物を置いて、砂が巻き上がらないように工夫してください。
●必ず水洗いしてから使用してください。洗浄の際はバケツなどを使用し、直接水槽内では洗わないでください。
●タッパー内は十分量の砂で満たしてください。砂の量が少ないとうまく滝から流れ出ないことがあります。また、始動後は砂がパイプ内に吸われることによって、タッパー内の砂の量が減るため、 砂の追加が必要になる場合があります。
●水換え時などにポンプを水から出すと配管内に空気が溜まり、うまく再始動できない場合があります。その場合は、ポンプが水に浸かっている状態でスポイトなどで吸水口に水を送り込んでください。