丸い!小さい!かわいい!ミシシッピニオイガメ
コロコロかわいいミシシッピニオイガメ達。ペットとして優れた素質があります。
ミシシッピニオイガメとは?

本種の魅力が伝わればいいのですが…
ミシシッピニオイガメSternotherus odoratusはドロガメ科ニオイガメ属に分類されるカメです。ニオイガメ属には4種が分類されていますが、 ミシシッピニオイガメが属の模式種(属の代表)とされています。 学名のodoratusとは“芳香”という意味であり、ニオイガメの仲間は危険を感じると、後ろ脚の付け根から臭いのある分泌液を放つため(特に野生個体)、この名前があります。
ミシシッピニオイガメはどこのカメ?
ミシシッピニオイガメは、アメリカ合衆国の中央部から東部にかけて広く分布しているほか、カナダの一部にも分布しています。現地では“Stinkpot”や“Common Musk turtle”と呼ばれています。
ミシシッピニオイガメはどんな環境に棲んでいるの?
流れの緩やかな河川や湖、沼などに生息しています。夜行性で、ほとんどの時間を水の中で過ごし、日光浴をあまりおこないません。寒い地域に住んでいるものは冬眠しますが、暖かい地域にすんでいるものは一年中活動します。

ミシシッピニオイガメの大きさは?
ミシシッピニオイガメは、ペットとして流通しているカメの中では最も小さいカメの1つで、最大でも13p程度にしかなりません。

ミシシッピニオイガメの体について
ミシシッピニオイガメの特徴を見てみましょう。



があります。このキールは甲羅をより頑丈に補強するものだと考えられています。



ミシシッピニオイガメを飼育してみよう
ミシシッピニオイガメは飼いやすい?
おそらくペットとして流通しているカメの中で、最も飼育が簡単なカメです。初夏から秋にかけて、繁殖された仔ガメが流通します。

ミシシッピニオイガメのお勧めポイントは?
まずサイズです。最大でも13pというのは、非常に扱いやすいサイズです。次に、飼育が簡単です。 ミシシッピニオイガメは日光浴をあまり必要とせず、ほとんど水の中で過ごすので、複雑な環境作りが必要ありません。 最後に…ビジュアル!丸い甲羅に、ツンととがった顔つきはすっごくキュートです♪

ミシシッピニオイガメのあれこれ
◆どんなケージで飼うの?
ミシシッピニオイガメは小さなカメなので、比較的小さなスペースで飼育が可能です。仔ガメならプラケースなどで、成体でも45cm水槽があれば一生飼育できます。

◆水深はどれくらい?
泳ぎが苦手という事はありませんが、野生化でも水深の浅い場所(60cm以下)を好むようです。飼育下では首を伸ばして息ができる程度の水深でかまいません。

◆水換えはどれくらい?
なるべく1日に1回、水換えをするようにしましょう。
◆ミシシッピニオイガメの餌は?
野生では魚や昆虫、貝、水草などを食べる、肉食中心の雑食です。飼育下ではカメ専用の人工飼料で問題ありませが、刻んだメダカやエビなども好物です。なお、餌は水の中で食べます。

雑食なので、この水草も時々かじられます。

◆餌の回数は?
仔ガメならば毎日食べるだけ与えましょう。成体ならば週に3回程度で構いません。
◆水温はどれくらい?
水温は26℃〜30℃あればよいでしょう。仔ガメの場合は特に低温に注意しましょう。
◆冬季の管理は?
ミシシッピニオイガメは寒さに強いカメですが、日本の冬はちょっと寒すぎます。冬眠させることもできますが、水中ヒーターなどで加温するほうが無難です。
◆同じケージで何頭も飼える?
ニオイガメの仲間は気性の荒いものが多いですが、その中でもミシシッピニオイガメは大人しいほうで、同じケージで複数を飼育しても問題は起きにくいです…が、やはり何が起こるか分からないので、1頭づつ大切に飼育してあげた方が良いでしょう。

◆魚と一緒に飼える?
熱帯魚や金魚と一緒に飼っている方もいますが、魚が弱ってきたりすると、カメが魚をかじる場合があります。逆にカメが魚につつかれて弱ってしまう事もありますのでオススメはできません。
◆ミシシッピニオイガメの色変わりはいるの?
います。非常に珍しいですが、色彩変異がいくつか見つかっています。


◆ミシシッピニオイガメの寿命は?
はっきりした事はわかりませんが、20年以上の飼育記録があります。大事に育てれば、もっと長生きするでしょう。
いかがでしたでしょうか?小さくて可愛いミシシッピニオイガメは、初心者から愛好家まで幅広く満足できるカメだと思います。貴方の“初めてのカメ”には是非ともミシシッピニオイガメをおすすめします。