ミズガメ カミハタビジネスオンライン



ミズガメについて

ヘビやトカゲは苦手でも、「カメが苦手」という人は少ないようです。
カメにはどこか、人間を安心させる雰囲気があるのかもしれません。

カメは、脊椎動物亜門・爬虫網・亀目に分類される動物で、2億1000年前に出現し、甲羅という特殊な防御方法を発達させました。 カメは水生動物と陸生動物をつなぐ存在であると同時に、他の動物には無い特徴を持った、非常に特殊な動物です。

カメは、2億年前にはすでに完成された甲羅を持っており、基本的な構造は現在もさほど変化していません。 頑丈な殻で体を覆う動物は昆虫など無脊椎動物に多く見られますが、脊椎動物では非常に珍しいといえます。

私たち人間を含む脊椎動物は内骨格の持ち主であり、骨を支柱として外側を肉づけられていますが、カメは甲羅によってその関係を逆転させています。 その結果、可動部である手足や尾までも甲羅の中に納めることができるようになりました。永い地球生命の歴史を通してみても、このような脊椎動物は他には存在しません。

現在、カメは世界中に300種類ほどが存在しています。生息環境は砂漠から熱帯雨林、淡水、海にまで種類によって様々ですが、 それらの中で、特に水に依存している種類が“ミズガメ”と呼ばれています。日本固有種であるイシガメや、縁日で販売されることもあるミドリガメなどがその代表的な存在ですが、 中にはどちらともつかない生活様式を持つ種類もいます。

ミズガメは古くから人間に親しまれた動物でもあり、1883年にドイツで発刊された『Das Terrarium』という書籍には、 愛玩用としてニシキガメやクジャクガメの仲間が紹介されており、日本でもかの有名な博物学者、南方熊楠がクサガメを飼育していた記録があります。



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